庄内に住んでいても、ごく限られた地域でしか採れない在来作物って、
「食べたことない…」というものがきっとあるはず。
かくいう私も、温海地域で採れるという”とあるフルーツ”がずっと気になりながらも、今まで食べたことがありませんでした。(旬が短く、流通量も多くないため)
しかし今年こそは早起きして幻の…
「早田(わさだ)うり」を食べてやる!
と思い立ったが吉日。
買いに行った場所は「道の駅あつみ ふるさと物産館 しゃりん」!場所はここ↓
ここの店頭にお盆前後の10日間程度「早田うり」が並ぶらしいのです。
道の駅を正面に、国道7号線を左に進むと鼠ヶ関方向↓
右にしばらく進むと小岩川漁港やあつみ温泉駅方面です↓
さて「早田うり」があるのは館内の産直スペースのはず…
「あっ、いげすもツルムラサキもおいしそう…!!」
産直の刺客たちに盛大に弄ばれる私。
そして5分後。ようやく…
あったー!これです「早田うり」!!
ところで「早田うり」ってなんぞ?
早田(わさだ)地区で古くから栽培されているマクワウリ(メロンの仲間)の一種です。
大きさは手のひらに乗る程度で薄緑色、ころんと小ぶりで縞模様があるのが特徴。
「カボチャみたいだけど、ほんとにメロンの味するのかな…?」
と思ったのですが、意外にも売り場にはメロンらしいいい香りが漂っています。
(隣にもマスクメロン売り場あるけどその香りだけじゃなさそう)
なんでも早田うりは一般的なメロンとは違って、熟すと自然に実がつるから外れるのだそう。
つまり売り場に並んでいる時点でもう食べ頃というわけです。
これはせっかちさんにはなかなかうれしい。
普通のメロンのつもりで追熟させようと底が柔らかくなるまで放っておくと熟しすぎになってしまうため、ほどほどで食べてくださいね!
さて、気になる早田ウリの味は?
……それは一旦おいておいて、
という方のために、
旬を逃しても早田うりを味わう方法もご紹介しておきます。
物産館とは別棟、駐車場の横にある軽食スペースの片隅にアイス屋さんがあるのですが、ここに早田うりアイスがあるのです!
ムシムシ暑い夏にぴったりですが、通年提供しているのでいつでも早田うりが楽しめます!
淡い緑色の「早田うりアイス」(300円)は、フルーティな香りと優しい甘さ、さっぱりした口当たりが特徴。
早田うりを買えた人も買えなかった人も、ぜひお試しあれ。
さて帰宅し、早田うりをいそいそと冷蔵庫で冷やして…。
いざ、オープン!
ぱかッ!
おお!ちっちゃいけどいい香りが漂います。
種は売り場の説明にもあった通り、普通のメロンよりもかなり小さい。
…味もちゃんとメロンだ!これはおいしい!
みずみずしく、乾いてほてった体を優しくクールダウンしてくれるような味わいです。
一般的なメロンよりはさっぱりした甘みで、暑い中の農作業や部活や海水浴帰りとかに食べたら最高なんだろうなあ。(実際、昔は海水浴場までかごを背負って売りに行っていたとか)
種も小さくて苦味やくさみもないので、種ごとぽりぽり食べてしまってもそんなに気になりません。
現在は地元の「早田うり保存会」が守る早田うり。
個性的な在来作物が長く愛されることを願っています!
【販売場所】道の駅あつみ ふるさと物産館しゃりん
営業時間 /
物産館 8:30~17:30(9月~4月)、8:00~18:00(5月~8月)
外バザール(軽食スペース) 9:00~16:30
定休日 / 毎月最終水曜日(7月・8月は無休)、12月31日、1月1日
住所 / 山形県鶴岡市早田字戸ノ浦606
駐車場 / 133台