にかほと村上は庄内だと信じてる。(違う)
ということで、今日はちょっと庄内を飛び出して!!
はぐれショーナイツウ!!
新潟県村上市に、日本初の鮭の博物館があるのをご存知でしょうか。
時期的にも今まさに川に遡上してくる鮭を水中窓から見れる!
そんな珍しいスポット「イヨボヤ会館」に行ってきました。
知られざる鮭の歴史とプチ水族館気分も見て・体感して楽しんじゃいましょう♪
場所はここ↓
イヨボヤ会館は鶴岡市からだと車で一時間半ほど。
駐車場は広々なので安心です。
ついてすぐ出迎えてくれるのが、建物正面にドーン!と鎮座しておりますこのでっかい鮭。
映えスポットらしい(?)ので、思い思いに「獲ったど~!!」してインスタUPすればいいね100は固い。
ところでそもそも施設名の「イヨボヤ」ってなに?
「イヨボヤ」とは村上方言で鮭のこと。
「イヨ」も「ボヤ」もそれぞれが「魚」という意味ですが、「イヨボヤ」と連ねると「魚の中の魚」、つまりキングオブ魚で、この地方で非常に重要な存在であった鮭を指します。
入口横にすでに鮭が吊るしてあってすごい。
イヨボヤ会館の入館料は一般600円、小中高校生300円。
さて、館内入ってすぐのサーモンシアター。
鮭と密接に関わり合いながら歩んできた村上の文化を映像で予習!
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シアターを抜けるとさっそく鮭料理の展示が…
どれもおいしそうで鮭見る前からお腹へってしまう…!
奥に進むと、今の時期だからこそ楽しめる「旬」な展示が待っています。
それは…鮭のミニ孵化場!
孵化場に並べられた網カゴの中に鮭の卵が採卵日ごとに並んでいます。
日が近いものは私たちが食べるイクラそのもの、しかし採卵日の日付を追ってカゴを覗くと…
「あっ、もう目がある…!」「動いた…!」と命の不思議を感じられます!
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そして順路を進むと、ひときわ大きな水槽が!
この人工河川では、10~12月頃には親鮭、1~9月頃には鮭の稚魚たちを見ることができます。
伺った日もオス同士が争ったり、尾を使って産卵のために川床の砂利を掘る様子が見られましたよ。
運が良ければ、産卵の様子も見られるかも…?
ここで明日ドヤ顔できるプチ雑学
江戸時代版のSDG’sな雑学はコチラ(タップ)
かつて江戸時代の村上藩では鮭が重要な財源のひとつでしたが、年々漁獲量は減っていきました。
漁獲制限がなかったので、獲りすぎにより産卵数とさらなる個体数の減少を招いていたのです。
「このままではいけない! 鮭の産卵に適した環境を整えれば、自ずと漁獲量も回復するはずだ」
そう提唱したのが、村上藩の武士・青砥武平治さん。
彼の立案で、村上藩は川の流れを3本に分け、そのうちの小さい分流の方を鮭の産卵場所として整備する大規模な計画に着手します。紆余曲折ありつつも分流工事は完工。
加えて、従来どおりの漁は本流側のみで行う等の漁獲制限のとりきめも功を奏し、鮭の漁獲量は大幅に回復したのでした。
この村上藩の「育てて獲る」漁業の確立は、欧米で養殖漁業が始まる200年も前のことだそう。
そして幻想的な通路を進んだ先にあるのが、まさに江戸時代に鮭の産卵場所として整備された「種川」の川底をガラス越しに直接観察できる「自然観察館」なのです↓
天候にもよりますが、今の時期がまさにチャンス。
遡上する鮭が見られるかもしれません!
ちなみに私が伺った日は鮭の遡上はまだでした。
例年11月下旬~12月上旬ごろ、鮭の遡上が館内の川底窓から「直接」見られます!
今シーズンは遅めなのでまだ間に合う!
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本館に戻ってサケ漁資料展示もかなりの物量。
伝統漁法で使われていた漁具が多数並び見応えたっぷりです。
2階はサケの文化的側面に光を当てており、
貴重な古いポスターや、なんとサケの皮で作った服や帽子などの展示も!
子供も楽しく学べるコーナーもあって、親子連れでも楽しめますよ。
「鮭だけ? 物足りなくない?」
とか、全然そんな事ない!!
生態・歴史・文化・食文化と、あらゆる側面から鮭を知ることができるボリュームたっぷりの博物館です…!
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さて。
そんな鮭づくし体験の後……
食べたくなりますよね、鮭。
館内出口には、
「え?もちろん鮭食っていきますよね?」
と言わんばかりに観光協会さんおすすめのグルメ情報ファイルが。
わかりました!鮭づくしグルメ行ったりましょう!!
もうちょっとだけ続くんじゃ!
後編はコチラから↓
イヨボヤ会館
営業時間
9:00~16:30
定休日
年末年始
住所
新潟県村上市塩町13-34
駐車場
乗用車134台、大型バス5台
関連リンク
イヨボヤ会館公式ホームページ
(※価格・メニュー内容・営業時間などは取材時のものです。最新の情報はお店に直接ご確認下さい)