衝撃トリビア。日本で食べられているお米のルーツは明治時代の”庄内町”にさかのぼる…?!伝説の米「亀の尾」ってなんぞ。

  • URLをコピーしました!

読者さんからの情報提供。

 

今ある日本のお米は庄内のたった3本の稲「亀の尾」の子孫だそうです

まーーじかよ。
by.ずーおー

読者さんいわく「図書館で読んだ本にあった」とのこと。

庄内に生まれた喜びを噛み締めながら、
今日も米&キムチを噛みしめるずーおー。

 

日本全国で食べられてる米の先祖が
庄内の稲ってスゴくね??!

 

???:
ちょっと失礼しますよー。

これについて農学部卒・サキ@ショーナイツウがちょっと語ろうではありませんか。

出た。編集部唯一の頭脳派。

まず件の本には、

「日本のお米の品種は1000種類ほどあり、これらのお米の家系図をさかのぼると1種類のお米『亀の尾』に行き着く」

知れば知るほど好きになる 世の中のひみつ

とありました。

これは前半は正しいのですが、後半はちょっと誤りですね。

日本で登録されているイネ品種は約1000種
……なんですが、実のところこれのすべてが
「いわゆるご飯として炊いて食べる品種」というわけでもないんです。

これが品種登録されているイネだ!↓

・もち米
・酒米
・米粉等用の加工用米
・牛や豚のえさにする品種
・塩害に強い品種
・高温障害とか病気に強いとかいう研究用品種

…etc.
そういうのがたくさんあり、むしろそういう品種の合計数のほうがいわゆる「ふつうのお米」よりずっと多かったりします。

サキ@     ショーナイツウ

あと、海外生まれの品種同士を日本で交配させて新品種作っても「日本生まれの品種」にはなるからなぁ。(実際そういうのもあります)

そういうわけで、庄内生まれの「亀の尾」が別に関係してない品種も結構あるワケです。

ずーおー@   ショーナイツウ

ん???
じゃあ本に書いてあった『亀の尾』の話って何ぃ??嘘なの!?

 

サキ@     ショーナイツウ

いやいやお待ちください。
現在栽培・流通販売されている一般的なうるち米は、ほぼ例外なく品種の家系図のどこかに「亀の尾」がいるというのがホントの話です。

あなたがお家でご飯炊いて食べても、

旅先のお宿でご飯食べても、

コンビニのおにぎりを食べても、

そのお米のご先祖様は多分いつだって「亀の尾」。

はえぬきもつや姫も雪若丸も、それどころか県外の主力品種だって、ご先祖様をずーっと遡っていくとどこかに「亀の尾」がいるんです。

で、

 

その”亀の尾”ってなんなん?
(真顔)

 

サキ@     ショーナイツウ

亀の尾は革命的な品種だったんです!

明治時代のこと…
今の庄内町出身の農家・阿部亀治さん

ある冷害・不作の年、周りの稲が
みんな倒れてしまっている中で
3本だけまともに実っている稲を発見。

「寒さに強い株だ!」
と気付いた亀治さんは田んぼの持ち主に頼み、
この穂を譲ってもらいます。
これが亀の尾の原種となりました。

譲ってもらってありがどのぉ〜。

寒さにめっぽう強かったこの株をベースに亀治さんは試行錯誤・選抜を重ね、病気にも虫にも強い育てやすい品種として確立、こうしてできたのが栽培品種としての亀の尾です。

特に当時、冷害に強い亀の尾は画期的な品種でした。

冷害は田んぼ収穫ゼロという壊滅的被害も。

亀の尾の優れた性質を引き継ごうと品種改良のベースにもされ、そうした先人の「育てやすくてさらにおいしいお米を!」という試行錯誤の先にあるのが、現代のお米なんですね。

ちなみに、亀の尾は現代では食用米としてはほぼ作られていませんが、酒米としての栽培は続いています。

「庄内町の鯉川酒造さんの亀の尾を使用したお酒飲んだことあるよ!」
という方は日本酒ツウ!!

庄内町には「亀ノ尾の里資料館」もあるので、亀の尾や亀治さん、稲作の歴史に興味が湧いたら見に行ってみてね~。

P.S.
ずーおー大好物の…

すた丼にもきっと亀の尾。

キングたくさん
情報提供ありがとうございました

◆みなさんからの情報提供もお待ちしています◆

◆庄内で撮った写真見せてください!◆
面白い・美しいフォト投稿

ツウな一言NEWS

[4/29]小学生・幼児が無料!GWは”飛島”いかん?
[4/28]庄内の春の風物詩!あの”爺さん”現る。
[4/27]イオン三川2階に新店がOPENするみたい!

目次